ランニングスタートで日々前進

日課の早朝ランニング、運動と健康管理、詩や芸能、
日々気のついた出来事を記しています。
詩「ドア」
 二年半ほど前に書いた詩「東京崩壊」がずっと気になっていた。というのも、まだ字句が練り足りないと思えたからだ。

 その後ぼく自身はあまり代わり映えしないが、社会はずいぶん変化し、日々揺れ動いているようだ。そんなことを思いながら、その詩「東京崩壊」を加筆修正し、題名を変えて、詩「ドア」として作り直してみた。

 世の中を見回すと胡散臭いことが多いが、よりよい澄んだ未来をめざす意欲をもちつづけたいと思う。

   *   *   *

   ドア
             堀場康一


東京は行き場を失い
やがて崩壊する
このままいけば

なのに
だれも食い止めようとしない
だれも本気になろうとしない
それどころか
東京崩壊を待ち望むかのように
ひとりよがりなスタンドプレーに明け暮れ
青空の見えない議場で堂々巡りしている

東京が行き場を失う前に
東京を分散しなくてはいけない
東京がこわれる前に
東京を手術しなくてはいけない

東京に振り回されるのは飽き飽きした
いまこそ参勤交代を逆手に取り
東京に集結するときだ
辺野古から福島から広島から長崎から根室から
気仙沼から新潟から大阪から鳥取から高知から
津々浦々から隊列を組み
整然と街道を上り
怒濤のごとく東京に押し寄せ
人間の鎖で山手線を取り囲むのだ

だれも東京に入れてはならぬ
だれも東京から出してはならぬ
東京の将来を東京に決めさせるため
東京が沸騰し煮詰まるまで
人間の鎖をひとつたりとも緩めるな

澄んだ未来はドアの向こうに広がっていて
どこにいてもドアを開けることができる
東京がこわれる前に
世界がひっくりかえる前に
ドアをいっせいに開け
思い思いの姿で
さっそうと歩き出そう


追記
2015年5月30日 詩「東京崩壊」初稿。
2017年12月1日 加筆修正し、題名を「東京崩壊」から「ドア」に変更。

   *   *   *
| 詩とその周辺 | 20:33 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ノーベル文学賞発表
 今年のノーベル文学賞はカズオ・イシグロさんに決定した。現在はイギリスに住んでいるけれど、五歳まで長崎で生まれ育ったとのことなので、なんとなく親近感がわく。

 Eテレで「カズオ・イシグロ 文学白熱教室」を再放送していたので見たが、おもしろかった。

 イシグロさんにとって小説(novel)とはフィクションであるという主張が一貫していたように思う。

 その素顔や身のこなしがどことなく梅沢富美男さんに似ていて、微笑ましい気がした。

 ところでぼくはこれまで詩を書いてきたが、フィクションかフィクションでないかということはあまり考えたことがなかった。詩の世界が構築できれば、それがフィクションであろうとなかろうと詩として通用するのではないか、そんな気がしたものだ。

 それでは「詩の世界とはなにか」ということになるが、必ずしも自明でない。自明でないことの理由の一つに、詩人によって「詩の世界」のとらえ方がいろいろと異なることが挙げられる。ぼくは、個性的でありながら非個性的な詩、あるいは非個性的でありながら個性的な詩、いいかえれば、個性的とか非個性的とかにとらわれない詩に惹かれる。ただし、それが何たるかを説明するのは容易でない。したがって、詩を書きながら折に触れて「詩の世界」について考えている。

 いずれにせよ詩を書かないことには何事も始まらない。詩を書き、詩に表現することが目標となることはいうまでもない。
| 詩とその周辺 | 20:07 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
詩「おそれない」
 昨日は名古屋シティマラソンでハーフを走った。完走できてほっ
としている。母と姉がゴール近くで迎えてくれて、うれしかった。

 明日は東日本大震災三周年、慰霊の日。

 テレビで震災特集番組を見ていて、おのれの不甲斐なさを改めて
思い知った。

 と同時に、ことばが浮かんだ。詩に書き留めておく。

   *   *   *

   おそれない

            堀場康一


悔やむことをおそれない
右往左往することをおそれない
地団駄を踏むことをおそれない
手を拱いていたあの日をおそれない
投げやりになりそうな自分をおそれない
前へ進もうとして進めないわが身をおそれない

死者は生者とともにいて
いつも生者を見守っている

悩むことをおそれない
泣くことをおそれない
悲しむことをおそれない
そして生きることをおそれず
ぼくは歩いていこう


[備考]
2014/03/10 初稿。詩の題名は「生きる」。
2014/04/11 詩を全体に修正し、題名を「生きる」から「おそれない」に変更。
2014/04/13 詩「おそれない」の最終行を修正。

   *   *   *
| 詩とその周辺 | 23:59 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
中日新聞「3ミリコント」に初掲載
 中日新聞の夕刊に「3ミリコント」というコーナーがあり、小気
味よい機知に富んだショートコントが毎日2点掲載されている。

 夕刊が来ると「3ミリコント」をちらりと見て、にやりとしたり、
洒落がよく効いていると思ったり、大仰にいえば一喜一憂するのが
日課となっている。

 「3ミリコント」の作品レベルは高い、というのが実感だ。

 掲載された作品のニックネームを見ていると、「3ミリコント」
の常連がかなりいるようだ。

 逆にいえば、作品を掲載してもらうのは容易でないということに
なる。

 その「3ミリコント」にぼくが応募した原稿が昨日の夕刊に掲載
された。

 ぼくの投稿作品が「3ミリコント」に採用されて掲載されたのは
初めてだったから、とてもうれしかった。

 十年ほど前から折にふれて「3ミリコント」に作品を応募してき
た。応募した数は多くないが、いざ応募するとなると、あれこれ頭
をひねり苦心した。

 その一方で、日々掲載されている作品のレベルの高さに唖然とし
たものだ。

 これならぼくの応募作が没になるのは明らかだ。

 そういう状況が長年続いて、ようやく自分の応募作が中日新聞の
夕刊に掲載されたので、ほんとうにうれしかった。

 これを励みに、一息入れたら、また「3ミリコント」に応募しよ
う。

 ある意味ぼくの人生も「3ミリコント」の類いかもしれないが、
先は長い。

 気を引き締め、前を向いて暮らしていこう。


関連リンク

中日新聞 (CHUNICHI Web)
| 詩とその周辺 | 23:11 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
“Ma solitude(私の孤独)”と向き合う
 ジョルジュ・ムスタキ(Georges Moustaki)死す。享年79歳。

 昨日フランスの歌手ジョルジュ・ムスタキさんの訃報を聞いて、
   “Ma solitude(私の孤独)”
 という彼の曲が脳裏に浮かんだ。
 聞くたびに心に問いかけてくる歌だ。
 きのうの朝、NHKラジオからこのムスタキの歌声が流れていた。

 “Ma solitude”のなかで繰り返されるフレーズ:

   Non je ne suis jamais seul avec ma solitude
   いや、ぼくは孤独と一緒だから決して一人じゃない。

  注:solitude(孤独)はフランス語では女性名詞。
    孤独を女性になぞらえて描いていると思われる。
    avec には「〜と一緒に」と「〜のために」という
    二つの意味が込められているようだ。

 この歌を聞きながら、久しぶりに孤独について思いをめぐらした。

   *   *   *

孤独と向き合うのは生やさしいことではない

孤独は個性か自惚れか
と問われれば
ぼくは躊躇なく自惚れをとるだろう

孤独という自惚れでぼくは気を紛らわせる。
孤独という自惚れでぼくは生きながらえる
孤独から逃れられるわけではないが
孤独と一緒に暮らすことはできる
ぼくの孤独とはそれくらいのものさ
とも思う

ほんとうに孤独な人にとって
「孤独」ということばは無意味に映るだろう

   *   *   *

 ジョルジュ・ムスタキさんのご冥福を心からお祈りします。


関連リンク

Georges Moustaki - Ma Solitude (YouTube)
  ジョルジュ・ムスタキさんのギター弾き語り「私の孤独」
アミカル・ド・シャンソン「私の孤独 Ma solitude」
Chantefable <歌物語>「私の孤独 Ma solitude」
| 詩とその周辺 | 23:10 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
詩「流れる」
 早朝といっても6時半ごろランニング開始。あいかわらず朝走り
始めるのが遅い。もっと早く起きないといけない。

 豊岡通から瑞穂公園へ向かう。天気はいい。この調子で、こんど
の日曜日まで天気がもつといいな。

 そうして日曜(3月10日)は気持ちよくハーフを走りたいもの
だ。

 瑞穂公園では中学生だろうか、朝のトレーニングをしている生徒
たちをおおぜい見かけた。こちらも負けてはいられない。

 陸上競技場前の日比野寛先生像にあいさつして帰途に就いた。

 さて先日「流れる」「流される」ということばが浮かんで、なん
となく詩になりそうな気がした。あれこれやりくりして詩ができた。

 できたての詩「流れる」を書き留める。

   *   *   *

   流れる

            堀場康一


しあわせ探しがはじまる
朝の町
日が差し翳り
流れ流され
とけてただよい
ぱたぱた駆けて
交差点
高速道路が頭上を走る
Anything goes.
これでいいのだ



空気がふるえ
車が動き出す
ちぎれ雲が逃げていく
ゆくものはゆくがよい
というと
格言じみて新鮮味に欠ける
われはいずこへ
かの地平へ
流れ流され
とけてただよい
すたすた駆けて
住みなれた町の
歩きなれた橋の上
川面の写し絵がゆれる
流れる似姿をみすごすわけではない
流される似姿にあらがうわけではない
で 成算はあるのかい
問題を碁盤目のように整理しても
回答は留守電のようにいつも同じ
いま
仕事服に着替えて
ボイストレーニングしたい気分
天気はどうやら
週末までもちそうらしい

   *   *   *

関連リンク

マラソンフェスティバル ナゴヤ・愛知 2013
名古屋シティマラソン2013
| 詩とその周辺 | 16:44 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
詩「いま」
 朝、雨降り。小降りになるのを見計らって、いつものようにラン
ニング開始。外は暗い。散歩している人はいない。瑞穂通を北上し、
博物館前まで行って帰途についた。雨は降りつづいた。

 きょうは成人の日。天気はよくないけれど、新成人にとっては晴れ
の日。実り多い人生となるように願っている。

 寒い一日だが、ひさしぶりに詩ができて、なんとなくほっとした。
できたばかりの詩「いま」を書き留めておく。

   *   *   *

 いま
        堀場康一

いまはいま
生きている
いまをほうりあげると
風になる
雲をはらして
風はとぶ
とんで
とんで
とんで
坂をあがり
丘をこえ
川をわたり
風がふく

いまはいま
生きている
いまが宙返りすると
夢になる


黄色
いろとりどりの
夢の世界
きらきら
もやもや
ふわふわ
空をとび
ビルをこえ
大地を滑走して
夢からさめる

いまはいま
生きている
いまはいま
心に灯をともす


 付記
 2013.1.14 詩「いま」初稿。
 2013.1.28 11〜12行目を修正。

   *   *   *
| 詩とその周辺 | 16:30 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

+ 東日本大震災で被災された皆様に普通の生活が戻りますように、一日も早い復興・復旧を心からお祈りいたします
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